私の道 ーMY LOADー

 小学校の卒業を間近に控えた六年生のある日の授業で、詩を書いたことがある。

『道』という題名だけは覚えていて、たまたま担任の先生が気に入ってくれたので、クラスのみんなの前で読んでくれた。

どんな内容だったかも思い出せないけれど、それがきっかけで、卒業文集のタイトルも『道』になり、書道を習っていた私が表紙用に書した記憶が残っている。

私にとっての特別な想い出。

あの頃、私が表現した" 道"は、どんなだったのだろう。




色んな道を歩きながら、ゆっくりゆっくりと前進してきたことで今があるけれど、新しい道へ入っていく時は必ず、自分なりの覚悟を持っていたことに気がついた。

そして、『まぁ、なんとかなるさ。』と少し力が抜けている。

周りが反対すれば、泣きながら説得したことだってある。
どうしても、この道を歩きたいのだと。


でも、どうにも足が止まってしまうことはある。

進む覚悟が持てなくて、この時期は失敗が怖くて動けない。

良くない状況を考え過ぎて、疲れて、考えるのすら嫌になってしまう。






その時期を抜けてやっと、失敗するリスクもろとも納得して、自分の意志で進むと決めた"道"は、"私の道"となって、頼もしく続いていく。

今の私だから思うことだけど、おそらく...失敗というものは存在しない。

上手くいかないことも、上手くいくことと同じく経験だから。

人生を歩んている途中に起こるイベントみたいなもので、そこから何を感じて、どうしていくかってことだから。

上手くいかないことというのは、ストレス量が多い分、なるべく避けたいと思ってしまうのが原因なんだろうな。


人は、元々ある道を選んでいるようで、実は進む方向を決めて...自分で道を作っているんだなぁと思う。


今の私にとっての『道』はこんな感じ。

タイムマシーンに乗って、六年生の私に教えたいな。




Kana


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